2020.04.06
新型コロナウイルス対策融資・保証について
こんにちは。中小企業の事業承継に強い税理士法人アイユーコンサルティングです。
世界各地で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症について、連日報道が続いており皆様もご不安な日々をお過ごしのことと存じます。
今回はコロナウイルスで影響を受ける事業者の皆様向けに、政府関係機関等から公表されている融資・信用保証についてご紹介します。(2020年4月5日現在)
コロナウイルス対策融資・保証の全体像
コロナウイルス対策の資金繰り支援は、大きく分けて融資と信用保証に分けられます。
今回ご紹介するのは下記のとおりです。
融資・・新型コロナウイルス感染症特別貸付、商工中金による危機対応融資、特別利子補給制度
信用保証・・セーフティーネット保証4号・5号、危機関連保証
融資について
1.「新型コロナウイルス感染症特別貸付」「商工中金による危機対応融資」
日本政策金融公庫等及び商工組合中央金庫がコロナウイルスにより業績が悪化した事業者に対して、無担保で融資枠を別途設けています。
①融資対象者
前年同月比▲5%以上減少など
②使途
運転資金、設備投資
③貸付期間
運転資金15年以内、設備投資20年以内
④据置期間
5年以内
⑤融資限度額
3億円(国民生活事業は6,000万円)
⑥金利
当初3年間 基準金利▲0.9%、4年目以降基準金利
中小事業1.11%→0.21%、国民事業1.36%→0.46%
2.特別利子補給制度
「新型コロナウイルス感染症特別貸付」若しくは「商工中金による危機対応融資」により借入を行った中小企業者等のうち、一定の要件を満たす事業者に対して利子補給を行う制度です。これにより実質無利子で資金を調達することが可能です。
信用保証について
1.セーフティーネット保証4号
①制度概要
経営の安定に支障が生じている中小企業者を、一般保証(最大2.8億円)とは別枠で保証をする資金繰り支援制度です。
②対象中小企業者
3か月以上継続して事業を行っていること。
コロナウイルスの影響で売上が20%以上減少することが見込まれること等。
③保証条件
使途:経営安定
保障割合:100%
保障限度額:一般保証とは別枠で2億8,000万円(セーフティーネット保証5号と併用可能ですが、枠自体は同じです。)
2.セーフティーネット保証5号
①制度概要
セーフティーネット保証4号と同じ
②対象中小企業者
指定業種に属する事業を行っている事業者
3か月以上継続して事業を行っていること。
コロナウイルスの影響で売上が5%以上減少することが見込まれること等。
③保証条件
使途:経営安定
保障割合:80%
保障限度額:一般保証とは別枠で2億8,000万円(セーフティーネット保証4号と併用可能ですが、枠自体は同じです。)
3.危機関連保証
売上高が前年同月比▲15%以上減少する中小企業・小規模事業者に対して、一般保証とセーフティーネット保証4号・5号とは別枠で、保証枠を設ける制度です。
4.手続き方法
取引金融機関又は信用保証協会へ相談 → 自社の本店所在地の市区町村へ認定申請 →
認定申請書取得 → 保証付き融資申し込み
まとめ
売上がコロナウイルスの影響により一定水準減少していた場合には、無担保、実質無利子で当面の返済は無く資金を確保することが可能となります。
今回紹介した制度の他にも、市区町村ごとに融資斡旋、利子補給、信用保証料の補助等様々な支援策が発表されています。
税理士法人アイユーコンサルティングはコロナウイルスの影響で資金繰りに悩む中小事業者の皆様へのご相談対応に、全力で臨んでいます。
土日祝日、遅い時間でもご相談が可能です。是非ともご相談ください。
皆で力をあわせこの難局を乗り越えていきましょう。