2025.07.30
ASEANツアー体験記ー暮らし・投資・ビジネス事情の リアルを徹底解剖!ー

1.東南アジアが今、海外移住先として注目される理由
近年、ASEAN諸国(マレーシア・タイ・ベトナム・カンボジアなど)が、海外移住や二拠点生活の候補地として注目を集めています。その背景には、以下のような明確な理由があります。
- 日本からのアクセスの良さ(直行便・時差が少ない)
- 英語や日本語が通じやすい都市圏も多い
- 教育・医療インフラが都市部では充実
- 富裕層向けビザ制度や法人設立の柔軟さ
- インターナショナルスクールの選択肢の多さ
一方で、文化的ギャップも多く、「ネットではわからない現地のリアルな声」が求められているのも事実です。
そこで今回、私たち『海外移住コンシェルジュ』は、2025年6月9日〜6月16日にかけてASEAN4カ国を実際に訪問しました。現地の生活・教育・投資・ビジネス環境を自ら体感し、そのリアルな実情をレポートとしてまとめました。
本記事では、移住を検討される皆さまに向けて、各国で得たリアルな現状をお届けします。
■そもそもASEANとは?
ASEAN(東南アジア諸国連合)は、マレーシアやタイ、ベトナムなど10カ国が加盟する成長著しい経済圏です。多様な文化や生活環境が共存し、今や移住・投資・ビジネス先として世界中から注目を集めています。
2.ASEAN主要4カ国の移住体験レポート
■マレーシアってどんな国?
マレーシアは年間通して平均気温は30度前後です。ただ、日本のようなジメジメした暑さではなく、比較的過ごしやすいのが特徴です。
さらに、日本と比べて地震や台風といった自然災害が少なく、花粉の影響もほとんどありません。
【マレーシアの基本情報(2023年時点)】
- 面積:33万855k㎡(日本の0.87倍)
- 人口:3,406万人(2024年、出所:マレーシア統計局)
- 言語:マレー語、英語、中国語、タミル語
- 時差:日本時間‐1時間
■現地経営者との対話で感じた「マレーシア市場で戦う視点」

クアラルンプールでは、複数の事業売却を成功させた現地トップ起業家の講演を聴く機会がありました。
「どの市場に立ち、どの価値を誰に届けるか」というポジショニングの重要性は、日本国内にとどまらず、マレーシアで法人を構え、ASEAN全体を見据える際にも不可欠な戦略視点です。海外での事業展開を検討する経営者にとって現地での勝ち筋を見定める“視座”こそが、進出成功の分岐点になると実感しました。
■コンシェルジュからの一言
マレーシア法人設立や進出支援のご相談は、IU Internationalが現地から日本語でサポートが可能です!
「発展途上」という最大の可能性をどう捉えるか
■カンボジアってどんな国? ― 生活コストと最低限の暮らしやすさ
カンボジア・シェムリアップは、生活コストが日本の約1/3程度と非常に安価です。
医療・交通・教育インフラはまだ発展途上ですので、あくまで「生活の場」というより“事業のフィールド”としてのポジションが適切です。
【カンボジアの基本情報(2023年時点)】
・面積:約18.1万k㎡(日本の約2分の1弱)
・人口:約1,701万人
・言語:クメール語(95.8%)
・時差:日本時間 −2時間
■若さと“未完成”が魅力の国
カンボジアの平均年齢は20代でとても若いです。経済成長はまだ緩やかですが、労働市場としての伸びしろが魅力です。タイやベトナムよりも“整っていない”からこそ、先行者が市場を創れる可能性が大きいのです。
*余談:サッカークラブを創る日本人と、1000年の遺跡の中で
滞在中、現地でプロサッカーチームを運営する日本人起業家・加藤さんとお会いしました。「世界No.1のクラブを、インフラが整っていないこの街からつくる」──そんな言葉には、理想論ではなく、確かな戦略と覚悟を感じました。
■コンシェルジュからの一言
成熟した都市では得られない、“何もないからこそ生まれる可能性”があります。 カンボジアは、「暮らす」よりも「仕掛ける」ための新興拠点として、挑戦者を待っています。
成長都市・ホーチミンの熱と、制度リスクへの向き合い方
■ベトナムってどんな国? ― 都市にあふれる“ビジネスの熱”
ホーチミンに降り立って最初に感じたのは、街全体に漂うビジネスのスピード感と熱量でした。高層ビルの建設が続く一方で、バイクと人が入り乱れる雑踏。そのカオスに近いエネルギーは、経済成長の渦中にある都市特有のものです。
【ベトナムの基本情報(2023年時点)】
・面積:約33.1万k㎡(日本の約88%)
・人口:約1億人
・言語:ベトナム語
・時差:日本時間 −2時間
■スピードは、リスクと表裏一体
現地では、22歳の日本人起業家がホーチミンでサウナ・アイスバス事業を展開しており、話を聞くことができました。興味深かったのは、彼の出資者がマレーシア在住であるという点。ASEANをまたぐ資金調達や人材移動がごく自然に行われていることに、このエリア全体をひとつの経済圏として捉える発想を感じました。
一方で、「税制が突然変わった」「手続きが不透明」といった不確実性は、単なる“海外リスク”ではなく、成長過程にある国でビジネスをするという前提そのもの。法務・税務面の変化に迅速に対応できるかどうかが、成功のカギとなります。
📷公式Instagram:@rikusauna.icebath
■“人の近さ”と“柔らかさ”も、この国の魅力
制度的には不安定さがあるものの、ベトナムの人々は総じてフレンドリーで親切。
ビジネスにおいても、「人と人との関係性」で物事が動く場面が多いと感じました。
その文化的な“柔らかさ”は、移住者にとっても暮らしやすさに繋がります。
特にホーチミンには日系病院や日本食レストランも豊富で、生活基盤としてのインフラは十分に整っています。
■コンシェルジュからの一言
スピードと可能性に満ちた都市・ホーチミン。ただしその熱には、“不確実性”というリスクが常に隣り合わせ。情報・人脈・判断力が問われる、経営者向けの挑戦地といえるでしょう。
“暮らしやすさ”と“情報格差”の狭間にある都市、バンコク
■タイってどんな国? ―”住環境・教育・医療”すべてのバランスが揃った都市
バンコクを歩いて感じたのは、「発展」と「ローカル感」が絶妙に混在している都市構造でした。
日系企業の進出が多く、日本語対応の病院、インターナショナルスクール、物件管理会社も豊富。
生活インフラ・教育環境・医療水準すべてにおいて、マレーシアと並ぶ「完成された移住先」といえる印象です。
【タイの基本情報(2023年時点)】
- 面積:約51.3万k㎡(日本の約1.4倍)
- 人口:約6,605万人
- 言語:タイ語
- 時差:日本時間 −2時間
■生活費は抑えつつ、“上質な暮らし”が手に入る
バンコクの生活費は、ローカルエリアをうまく使えば月20〜30万円台でも十分に快適。
一方で、コンドミニアム、高級スーパー、インター校通学なども容易に選べるため、
ライフスタイルに応じて「豊かさの幅」を調整できるのが魅力です。
“ローカルの価格帯で暮らせるが、上質な選択肢も揃っている”
──それが、バンコクが富裕層の間で支持される理由の一つです。
■現地で広がった「金融リテラシーの視野」
滞在中に現地の金融関係者や日本人駐在員と対話する中で、日本とは異なる資産形成・投資の考え方にも触れることができました。こうした“地場の知恵”は、現地で人と出会い、直接話す中でしか得られない情報だと痛感しました。
■コンシェルジュからの一言
高水準の生活インフラと教育・医療体制、そして心地よい文化的多様性。
タイは、“暮らしの拠点”として非常に完成された都市であり、家族での移住や二拠点生活にも適した選択肢です。
3.【4カ国比較】マレーシア・タイ・ベトナム・カンボジア──移住先としての「最適解」は?
ASEAN4カ国を実際に巡ったからこそわかる、暮らしやすさ・制度・投資機会の違い。
ここでは、移住・拠点選びの判断軸となる以下の7項目をもとに、各国の特徴を比較しました。
※評価は2025年時点の現地訪問・体験に基づく筆者視点です。ニーズや優先順位によって最適解は異なります。
■目的別に見る、おすすめの国は?
- 教育・ファミリー移住を重視する方に → マレーシア or タイ
- 成長市場での事業展開・先行投資を狙う方に → ベトナム or カンボジア
- 医療・生活インフラを前提にした長期滞在を考える方に → マレーシアが最も安定
ー本質は「どこに住むか」ではなく、「何を叶えたいか」
ASEAN各国にはそれぞれ異なる強みがあり、完璧な国は存在しません。
大切なのは、「自身または家族にとっての優先順位をどう設計するか」。
移住や拠点展開の目的が、
- 子どもの教育か
- 資産保全か
- 第二の成長戦略か
によって、選ぶ国も支援体制も変わってきます。
4.「資産」と「暮らし」のミライを、海外で設計するという選択
アイユーコンサルティンググループは、相続・事業承継の専門家として全国5,700件超の支援実績を有し、富裕層の皆さまの資産と人生設計を長年サポートしてきました。そしていま、「資産の保全・承継」と「家族のライフデザイン」をともに叶える選択肢として、海外移住を本格的にご支援する体制を整えました。
- 海外移住コンシェルジュ室(日本側)
- IU INTERNATIONAL(マレーシア現地法人)
この2つを基盤に、ビザ取得・不動産購入・現地法人設立・インター校選び・税務対応まで、一人ひとりに合わせたプランで伴走します。
海外移住の第一歩は、無料カウンセリングから
「家族の未来をどう描くか」──その問いに、私たちは日本と世界の選択肢をもってお応えします。
まずは無料カウンセリングで、ご自身の想いや課題をお聞かせください。最適な国・タイミング・進め方をご提案いたします。
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